8.Familiar0.6.2とDualBoot(ノートPCが無くても作成編) (自己責任で)
今年のはじめ(2003年1月)にDual silver slider3
(ベースはMemplugDualCFジャケット)を購入して、
これでDualBootなFamiliar0.5.1やMelon ver2がもっと便利に使える!
ようになるかと思っていましたが、実際やってみるとどのイメージもbootせず。
とりあえず諦めてsnes9xなどの記事を書いて折角、買った
Dual silver slider3はほとんど放置状態でした。
そんな中、またまたganさんにいろいろと、これに関してもアドバイスを
頂いていたのですがうまくいかず、結局、初心者には難しい
クロスコンパイル & カーネル再構築をしなければ
ならないという結論に達しました。しまいには、
ganさんにMemplugDualCFジャケットを購入させてしまいました。(スミマセン。)
そして3月中旬にはganさんが、クロスコンパイル&カーネル再構築に
成功され、イメージを提供していただいたのですがこれを僕だけが
使用させていただくのは、非常にもったいないと思いganさんに
公開していただきました。(現在、僕の方で代理公開させていただいてます。)
CFの作り方は、FamiliarとDualBootを参考にしていただければ
ノートPCをお持ちであれば、それほど難無く行けるかと思います。
ノートPCをお持ちで無い方やノートPCがUSB FDDな方は、
ホントに0からの…で使用したBlackNetさんのイメージ以外はlinuxのfdiskを
使ってパーティションをという部分で止まってしまっていたことと思います。
そこで、今回はそのような方でもganさんに作っていただいた
イメージを使うことができるような方法を紹介したいと思います。
BlackNetさんのイメージにlinuxなCF作製に必要なパッケージを加え、
限界まで小さくしたものをUP(ipaqfdisk.zip)しましたので
これを使用してganさんのFamiliar0.6.2とDualBootなCFを作ります。
(要CF128MB以上)
個人的な好みでWindowManagerは、blackboxをデフォルトにしていますので
使用方法等は前項のFamiliar0.5.2とDualBootを参考にして下さい。
今回は128MBのCFを例に使用して動作を確認しています。
まず、ホントに0から…を参照してパロットを書き換えておきます。
予めCFをフォーマットするなり、ファイルを削除するなりして空にした上で、
ipaqfdisk.zipを解凍し、bootフォルダとlinux.imgをCFにコピーします。(約32MB)
あとganさんの第2パーティションのイメージ(rootfs0.6.2.tgz(約22MB))も
コピーしておきます。
早速、linuxをブートしてterminalとキーボードを出します。
fdiskする前にアンマウントして
# umount /mnt/hda/
CF(/dev/hda)をfdiskでパーティションします。
やっていることはノートPC上でのfdiskと変わりありませんので
FamiliarとDualBootを参照して下さい。
# fdisk /dev/hda
p
d-1
n-p-1-(d)-+55M
t-1-6
n-p-2-(d)-(d)
p
w
# reboot
今回は第1パーティションを55MB(boot+linux.img+root0.6.2.tgz=54MB以上)としました。
(d)はdefultの意で、そのままenter。
(画像では、t - 4 ですが t−6(FAT16)を推奨。)
fdisk後、ー度、再起動します。
第2パーティションを ext2でフォーマットします。
# mkfs -t ext2 /dev/hda2
マウントポイント(/mnt/hda2/ 作成済み)で第2パーティションをマウントして
# mount -t ext2 /dev/hda2 /mnt/hda2/
CFの第2パーティションにganさんの第2パーティションのイメージを展開。
(一度rebootしてるので第1パーティションは/mnt/hda/にマウント済み)
# tar xvzf /mnt/hda/rootfs0.6.2.tgz -C /mnt/hda2/
# reboot
として、ここでlinuxは終わりにして
母艦にCFカードリーダーなどをお持ちの方は、Windows上で
CFをFAT16でフォーマットし、ganさんの第1パーティションのイメージ(boot.zip)を
解凍したbootフォルダをコピーして
(母艦からPocketPCをbootして転送。または母艦でCFに直接)できあがりです。
CFカードリーダーなどをお持ちでない方はCFの第1パーティションの他のファイルを
削除してganさんのbootフォルダをコピーするだけでも動作は確認できましたが、
第1パーティションをちゃんとFAT16でフォーマットし直してないのでちょっと心配。
rebootする前に
# umount /mnt/hda/
# umount /mnt/hda2/
# mkdosfs /dev/hda1
とすればフォーマットすることができますが、同時にlinux.imgを消してしまい
以降固まってしまいますのでリセットする以外なくなるので、どうかとも?思います。
(自己責任で、どうぞ。)
※WinCE上でCFをフォーマットするFreeのツール(PC Card Format Tool)があるようで、
試してみたのですがfdisk後のフォーマットがうまくいかないようなので
使用されない方がよいかと。
かなりトリッキーな方法ですが、以上の方法を使えばノートPCが無いと
嘆かれていた方も今まで紹介させていただいた
他のイメージのCFも作ることが可能かと。(しつこいですが自己責任で。)
※CFを元に戻すには、
# fdisk /dev/hda
d-1
d-2
n-1-p-1-(d)-(d)
t-6
w
として
母艦等でFAT16でフォーマット。
早速、できたCFをBootしてみます。
初めてBootさせた時は、新規ユーザの追加の画面が現れます。
これを行う前に、録音ボタン(ボタン5)を押してタッチパネルの
キャリブレーションをしておきます。
ユーザ名、名前、パスワード、パスワード(確認)と
適当に入カしてOKを押し、少しするとアイコン等が表示されます。
はじめに左下のキーボードを押すとキーボードの設定が
現れますので設定するとキーボードが現れアイコンのメニュー選択項目も現れます。
終了方法は、terminalから
$ su
Pass: rootme
# reboot
または、log outのアイコンでlog outしてrootでlog inしなおしてterminalから
#reboot
2回目以降は、log inの選択画面からになります。
また、詳しい内容については別項目で紹介させて頂く予定です。
これでFamiliar0.6.2とDualBootなiPAQを楽しむことができます。
特にMemplugDualCFジャケットやDualSilverSlider3をお持ちの方は
iPAQでLinuxする時、もうシングルジャケットにいちいち換えなくてもO.K.な
快適DualBootとなることは、まちがいありません。
ganさんに感謝です!本当にお疲れ様でした。
これからも、よろしくお願いします。
(2003年 5月 13日)